終活はいつから始める?年代別に理由やするべきことがあります

キャリア

終活とは

終活とは、人生の終わり方を計画し葬儀やお墓などについて決め準備することです。
また、財産の相続をはっきりさせておくことで残された家族が困らないようにすることです。
これらのことを生きている間に遺言やエンディングノートに残すことが終活です。

「人生の最期を考え準備することで、残りの人生を有意義に過ごし、亡くなった後に備える」という意味であり、死という後ろ向きに捉えるのでなく、残りの人生を豊かにするためのものであるという前向きな言葉として終活があります。

終活って聞くと死のことを考えるので、よくないイメージがありましたが、最近は自分の人生を見つめ直し今後について考えるきっかけと考えられ前向きなものに変わってきています。
いつから終活を始めるのかと結論から言いますと、どの年代でも始めていいですよ。
年は関係ありませんので終活しようと思ったら始めてください。
では、終活をする理由と年代別に紹介します。

終活したら何かいいことあるの?

これからの人生をより良いものにできる

自分のことを振り返ることになって、これからの人生をどうしていくか考えるきっかけになります。

自分の身の回りを整理できる

物がたくさんある場合は整理して気持ちがスッキリします。
また、仲の良い友人やお世話になている人もまとめておくと、何かあった時に頼りになります。

家族に自分の想いが伝えることができる

いつどのように自分が死ぬかは誰もわかりません。
急に亡くなって何も伝えられないということは珍しいことではありません。
万が一に備えて自分の想いを残せるのが終活です。

20~40代の終活

20~40代の終活って早いと思われたかもしれません。
確かに、若いのに死について考えるのは早いですね。
しかし、人間はいつ死ぬか分からないものです。
病気やケガ、事故や災害などいつ死んでしまってもおかしくありません。
自分の人生を見つめなおすのに早いや遅いはないのです。
むしろできるときに終活したほうがよいと言えるかもしれません。
終活は自分の人生の最期について考え、今をよりよく生きるためにすることです。

若いうちから自分の死と向き合い、残りの人生をどう生きたいか考えることがとても大切なことです。
今のうちにやりたいこと、行きたいところ、会いたい人などに、将来の人生の目標を見つけることに繋がります。

自分が終活してみてよかったら、ぜひ両親に終活をすすめてみてください。
ですが、決して強制させてはいけません。
終活をするタイミングは人それぞれです。
あなたの両親が終活を始めようと言ったときに、いっしょに終活をやりましょう。

50代の終活

50代といえば、職場においては役職であったり、責任のある立場にある場合が多く仕事も忙しいため、自由になる時間の余裕はあまりないものの、毎日が充実している年代ではないでしょうか。

しかし、40代の時と比べれば体力的にも精神的にも少しずつ老いに近づいている自覚はあるものです。

また、人によっては子どもが独立したり、親の介護が始まったり、身近な上司が定年退職したりと、周りの環境が変化していく年代でもあります。
終活という言葉を身近に感じる始める世代が50代だと言えるのではないでしょうか。

50代から終活を始めることで良いことは、これから訪れる退職後など第二の人生までにまだ時間的な余裕があることです。
忙しい日々で終活のためにまとまった時間を作ることは難しいと思います。

ですが、まだせっぱ詰まった状況ではないので、余裕を持って少しずつ取りかかることができるので安心です。
また、体力や気力がまだまだ十分にあるという利点もあります。

終活の内容は、人間関係や資産など人や物の生前整理、医療や介護や葬儀、お墓に関する自分の意思を伝え残すことです。
生前整理には体力や気力が必要となるので、家族のために早い時期から始めることは意義のあることだと言えるでしょう。

何より今までの自分、そしてこれからの自分を考える良いきっかけになり自分のためにもなります。

60代の終活

60代という年代は、親の介護や看取りが現実になってくる年代と言えます。
また、60代は「終活」という言葉を知っているもしくは意識している割合が約2割というデータもあります。
仕事や家事も落ち着き子どもも独立して、日常生活にゆとりが出てくる年代とも言えるでしょう。

60代から終活を始めることで良い所は、まず日常生活の中で時間に追われる心配がないこと、次に動き回れる体力があること、そしてまだまだ気力があるということでしょう。
今までの人生を振り返り、これからの人生を今まで以上に楽しく過ごすためのタイミングであると言っていいでしょう。

70代以降の終活

70代以降という年代になると、終活を始めていると答える人の割合が約4割と言われています。
これは60代で「時期が来たら終活を始めたいと考えている」と答えた人たちが、終活を始めていることが多いからです。

70代以降になると、終活の対象は自分だけではありません。
自分の配偶者の終活もお互いに考えていきましょう。
お互いのことをよく知っていると思っていても、わかっていないことは多々あります。
長年いっしょにいたパートナーだからこそ、最期まで共に歩んでいきたいものですね。

70代以降から始める終活の良い所は、周りにいる同世代の中でもよく話題になって、終活そのものが取り組みやすいということだと言えます。
終活をしている者通しで共通の話があるので、お互いにどうしているか確認できるのもいいですね。

終活の基本はエンディングノートを書くことです

エンディングノートとは、自分の死後、葬儀やお墓、財産などをどうして欲しいのかを家族に伝えるためのノートです。
自分の想いを書いたノートのことです。

エンディングノートに書いておいた方がよいこと

・自分に関すること
・医療や介護
・資産
・葬儀やお墓
・相続や遺品の取り扱い
について書いておくといいでしょう。

エンディングノートには決まった形はありません。
自由にあなたの想いを書きましょう。

まとめ

終活を始めるのはいつでもいいと言いましたが、早くから終活を始めるほうが、これからの自分の人生を豊かにしてくれると僕は思います。
終活は、将来をより良く生きるための方法と言えます。
元気なうちからに始めてみませんか?

終活でみなさんのこれからの人生がより良くなりますよう願っております。