【終活】遺品整理の仕方とは?生前整理をしておけば家族は助かります

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親が亡くなることは寂しいことです。
たとえ、長く介護が続いて苦しかったとしても。
また、急死された場合は、心の準備ができてなくて、悲しい気持ちでいっぱいで何も手につかないと思います。

葬儀が終わってもやらないといけないことがあります。
遺品の整理です。
思い出がつまった品や衣類、家具、電化製品などありますが、まず貴重品をみつけることから始まります。
では、実際どうやっていくのかを紹介します。

親の家を片づける

親の残した品物を片づけようと思うのはいつでしょうか。

多くの人が、四十九日が終わって「さて、どうしよう」と家族が思うときだそうです。
また、親が大事にしていた品物を見つけ、きちんと整理しないと気持ちにけじめがつかないということで整理をする決意をされるそうです。

いつかは誰かがやらないといけないことですので、気持ちの整理がついたときにとりかかるのがいいかと思います。

どうしても整理への踏ん切りがつかない場合は、遺品整理業者に頼むことも検討してみてはいかがでしょうか。

片づけるときにすること

遺品を整理するといっても、何からすればいいのかわからない人は多いはずです。
家にあるもの、タンスや机などの家財道具、テレビ、冷蔵庫などの電化製品といった大きめのものから、衣類、写真など思い出の品、貴重品など、たくさん片づけるものがあります。

たくさんある中で、どれから手をつけるかを紹介します。

まずは形見分け

片づける前に、まず形見分けをしましょう。
親が大事にしていたものならば、きっと家族も大事にしていきたいものがあるはずです。
形見分けは、亡き人の思い出をいただく、遺品整理の第一歩になります。

形見分けには一定のルールがあります。

  1. 形見分けは、仏式なら四十九日を過ぎたころ、神式なら五十日祭を過ぎたころ、キリスト教式なら三十日目の昇天記念日に行うのが一般的です。
  2. 目上の人には贈らないこと。
    形見分けは、目上の人から目下の人に贈るのがルールとなっています。
  3. 遺品を包装せずに、そのまま贈るのも形見分けのマナーです。
    もし包んで贈るのであれば、半紙などの白い紙で簡単に包む程度にしましょう。
  4. 高価すぎるものを贈らないのもマナーです。
    時価110万円以上の高額な品物は、贈与税が発生し、先方に迷惑をかけてしまう可能性がありますので気をつけましょう。
  5. 遺産分割の協議を相続人と行ってから形見分けするようにしましょう。
    遺産分割協議前の形見分けは、後にトラブルを引き起こす可能性があります。

片づけの始めは貴重品を見つけること

貴重品をもれなく探し見つけておきましょう。
現金、宝石類、実印、預金通帳、生命保険証券、家や土地の権利書や契約書など、相続に必要なもの、見つけたものは大事に保管しておきましょう。

  • 預金・貯金されている銀行などの通帳
  • 印鑑
  • 土地の権利書などの不動産関連の書類
  • 生命保険・損害保険関係書類
  • 年金の書類や年金手帳
  • 有価証券に関する書類、金融資産の書類
  • 指輪、貴金属類
  • 借入金などに関する書類
  • クレジットカードや携帯電話、インターネットのプロバイダー、公共料金に関する契約状況のわかる書類

衣類の仕分け

たくさんあって場所もとる衣類ですが捨てる以外にも整理をする方法があります。

思い出の深い衣類はとっておくこともいいですが、2点くらいにしておきましょう。
どれも思い出のあるものですが、きりがないのでいくつかに絞りましょう。

衣類は売ることもできます。
着物などは売ることできますし、洋服はリサイクル業者に引き取ってもらうえます。
考え方は、人それぞれありますが、誰かの役に立つのであれば、捨てるだけでなく、有効活用も考えてみてはいかがでしょうか。

写真、アルバムの整理

写真やアルバムは整理に困るものです。
全部保管できるのら問題ないのですが、保管できない場合は、思い切って大事なものを何枚と決めて残すしかありません。

また、写真をデジタルデータにして、DVDなどに保存してくれる業者もありますので、活用すれば保管場所に悩まなくてすみます。

写真をそのまま捨てるのはできない場合は、写真を供養してくれるお寺もあります。

思い出の品は段ボールに入れて1年だけ保存

思い出の品は、親自身の思い出となるもの、あるいは自分自身が親との思い出があるものなどあります。

では、何を基準に、「いる」「いらない」を決めるのかです。

自分が積極的に使いたいもの、使えるもの、どうしても思い出として取って置きたいもの、しかも今の自宅に置いておけるものを基準に考えるしかなさそうです。
そうは決めてもなかなか「いらない」とできないと思います。
一応段ボールに入れて自宅に置き、1年間保存して、使わない、処分してもいいと思えるものから処分すると決めるといいかもしれません。

処分したことで後々後悔することがあるかもしれません。
その時の事情で判断したことですので、あきらめるしかありません。
確かに「思い出のもの」はなくなりましたが、あなたの「心」に思い出は残っています。
処分する前に、写真を撮っておくと、画像として見ることはできますので、少しだけでも気持ちは救われるかもしれません。

親が大事にしていた賞状や記念品などは残すべきか

父や母がもらった賞状や記念品などいくつかあると思います。
親のものではありますが、手放していいのか悩んでしまうところです。
だからといって、ずっと保管していくのか、子どもたちの代になったらどうするのか。
そう考えると、最低限のもの、どうしてもそばに置いておきたいものだけを厳選しましょう。

遺品整理の心構え10か条

  1. 家や土地にかかわる権利書、賃貸なら契約書、実印、保険証書、銀行の通帳など重要書類を探す
  2. エンディングノートがあれば故人の意向に沿って
  3. どうしても手元に置きたい思い出の品を残す
  4. いるものといらないものを選別
  5. 思い出に浸りすぎると時間がかかるので、ある程度割り切って
  6. 衣類は2点だけ残す
  7. 手元に置けない思い出の品は写真に撮っておく
  8. 手紙や日記などは、いちいち読まずまとめておく
  9. 親の私的なものは、「自分が死んだとき子どもに見せたいか」を基準にする
  10. 自分だけでやろうとがんばりすぎない

仕分けをする置き場を確保

片づけをする前に、準備しておく大切な事があります。
片づけたものを置いておくスペースを決めておくことです。
また、どのように仕分けるかも大切です。

  • 残しておくもの
  • 処分してしまうもの
  • 残すか、処分か、判断を保留してしまうもの

「残しておくものはあの部屋に」「処分品は濡れてもいいからベランダか庭に」「保留のものはあの一角に」など場所を決めておきましょう。

さらに、その中で燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミといった具合に分別しておくと、あとの作業が楽になります。

仕分けスペースを作ったら、タンス、ソファ、テレビなど重いものは後回しにして、自分の持てる範囲の、確実に処分するものからゴミ袋に入れていきましょう。

エリアを区切って作業すると効率がいいようです。
「まずは玄関」「次は台所」といった感じにです。
作業をしていたら、「本当は捨てたいけど、どうしよう」と迷うものは、「保留」コーナーに置いて、あとから考えましょう。

ここで大切なことは、ひたすら手を動かすことです。
考えることを後回しにして片づけをするのが効率の良くすることのコツです。

大きいものを処分するときの注意

家具や電化製品など大きいものはリサイクル業者などに頼むことになるかもしれません。
その際にすみずみまでチェックしましょう。

特に家具はよくチェックしましょう。
旧家のタンスには貴重品が入っていることがあります。
昔のタンスは隠し扉や隠し引き出しあったりして、そこに貴重品が入っていたりします。
通常のタンスでも、引き出しの裏にお札が貼ってあることもあります。
大きな家具を処分する際は、よく見てからにしましょう。

遺品整理のプロにまかせる

遺品整理の作業をビジネスとして代行する業者があります。
業者の中には、遺品整理士という資格を持った人もいます。
業者に頼むときは、遺品整理士がいるところをおすすめします。

遺品整理士の仕事とは

  • ご遺族に意見を聞き、故人のものを、要るものと要らないものに分ける。
  • 部屋などを掃除する。
  • ご遺族が不要と判断したものを、リサイクル業者等に査定を依頼する。
  • 不要なものを搬出する。
  • その地域のルールに従って、不用品を処分する。

依頼者の立場に立って、故人を偲びながら心を込めて行うのが、遺品整理士です。

時間と労力を考えると、プロにまかせることも大事

故人の想いがつまっている遺品ですので、身内で整理できるといいのですが、なかなかそうもいかないのが現実です。

  • 体力的につらい
  • 距離的に遠い、親類縁者がいない
  • 精神的につらい

このような場合であれば、遺品整理の業者に頼むことをおすすめします。
遺品整理は、体力的にも精神的にもしんどい作業ですので、無理だけはしないようにしてください。

業者に相談する時のポイント

  1. 言葉づかいは丁寧か?氏名、住所、連絡先、見積もり日程、現場の状況、依頼までの経緯、部屋の処理方法などをきちんとヒアリングしてくれるか?
  2. 作業終了までの手順をちゃんと説明してくれるか?
  3. 見積もりに不審な点がないか?
  4. どこまで片づけてほしいか?という点を細かくヒアリングしてくれるか?
  5. 不用品の量の確認と、対応方法について考え、きちんと説明してくれるか?
  6. お焚き上げ、ハウスクリーニングなど、追加の作業があるかの確認をしてくれるか?
  7. 当日立ち会いをできるか否かを確認してくれるか?
  8. 仮見積書を渡してくれるか?

このポイントを押さえて遺品整理をまかせる業者を探してください。
残念ながら、適性業務を行わないやご遺族の心情を無視する業者があります。
大切な遺品だからこそ、丁寧に対応してくれる業者にまかせたいですよね。

生きている間に生前整理をおすすめします

生前整理とは生きているうちに、財産も含めて身の回りの整理をしておくことをいいます。
これまで生前整理と言えば、財産や家・土地、を誰に譲るのか、名義やお墓をどうするかといった相続に関わる対策や身辺整理が中心でした。

最近では終活がブームになり、人生の節目に新しい生活を快適に過ごすための整理が注目されるようになりました。

自分の死後に、家族・親族が財産問題・相続トラブルのないよう、自身で財産や身の回りのものを整理する人は多くなっています。
家族のため、これからの自分のために生前整理をしてみませんか。

生前整理をすることで良い事

家族の負担を減らすことができる

遺品の整理はその人の生涯をかけて集めたモノを一から処分していく作業なため、残された親族にとって大変な時間が必要になるものです。
そんな作業を生前にきちんと行っておく、また家族と一緒に整理しておくことで、自分の死に関わる遺族の負担を減らすことができます。

遺産を相続する親族が遠方にお住まいの場合や、自宅が賃貸の場合など、生前整理が重要な役割を持つ場面は数多くあります。
体が元気なうちに、ほんの少しでも生前整理を行っておくことが、大切な家族の負担を大きく減らすことにつながるのです。

残すお金を作ることができる

自分のモノを捨てるか残すか選択するだけではなく、買い取りに出すという選択肢をとることで、モノとしての相続ではなく、お金としての相続ができるようになります。

たとえば、愛用していた楽器を相続したいと思っていても、身内に必要とする人がいなかった場合はその価値を十分に発揮することはできません。

しかし、楽器を信頼できる業者に買い取りしてもらい、そのお金を家族に残せば、お金の使い方は様々なことに使うことができますよね。

また、お金は買い取りしてもらった後にすぐに自分のためや家族のために使えます。
元気なうちに買い取りをしてもらい、そのお金で家族旅行などちょっとした贅沢をしてみるのも、立派な生前整理の一つではないですかね。

自分で処分するモノを決めることができる

遺品は人生の最後まで所持していたものなのですから、すべてが大切で手放しがたいモノなのは当然です。
それらをしっかり時間をかけて自分の判断で処分していけるのは、生前整理のメリットです。

思い入れのあるモノだからこそ、処分するもの・家族に残すもの・人に渡すもの・お金に換えるもの、と丁寧に考える時間が大切です。
余裕をもって考える時間をつくり、十分に悩んでからモノを手放していく、それができるのが生前整理なのです。

まとめ

私の経験ですと遺品整理は家族だけですると大変で時間もかかりました。
どうしても家族だけでという理由などがない限りは、業者に頼んで遺品整理することをおすすめします。

生前整理も家族のためにしておくのもおすすめです。
生前整理も含めて「終活」をすることで、新たな気づきがありますので、ぜひ生前整理を検討してみてください。

参考文献
「プロに学ぶ遺品整理のすべて」

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