思い込みがおこる心理とは

コラム

私たちは生活していくなかでさまざまな情報が頭に入ってきますし、さらに情報を得ることができます。
お店を探したり、欲しいものを探すことはスマートフォンで検索すれば簡単に探せるようになりました。
情報を探すときに偏りのないようにしていても、情報に偏りがでてしまいます。
それは思い込みがあるからと考えられます。
思い込みでどのような影響があるのか紹介します。

思い込みの心理

何か重要な決断をするとき、大事にしていることは何ですか?
答えはさまざまありますが、判断できる正確な情報があると思います。
ですが、多くの人は情報を探す段階から偏りが生まれがちになります。
情報を探しですることは「自分の見たい情報を探す」ことをしてしまうからです。

何かを評価したり、判断するときに対象の見た目や自分の考え、希望によって正しい評価ができなくなることを心理学では「認知バイアス」といいます。
そして、認知バイアスの中でも自分の先入観によって正当な判断ができなくなることは「確証バイアス」と呼ばれています。

たとえば、血液型で「A型の人は几帳面」という先入観があると、相手の血液型がA型だとわかるとその人が几帳面であるような言動ばかりが目につき、やっぱりA型の人は几帳面だと思うようになります。
また、ある商品が欲しくて評価のレビューをみるとき、低評価より高評価のレビューばかりが目に入り、悩んだけど高評価だし「商品を買うべきだ」と購入を決めてしまうことも、確証バイアスのひとつです。

正しい判断をするために客観的な情報を集めているつもりが、じつは「自分が出したい結論」に合わせて無意識に集めた情報を取捨選択しているのです。

思い込みの危うさ

集めた情報をもとにして人は最終的な結論を出します。
結論を出す段階でもバイアスは生じやすくなっています。
人は自尊心を傷つける結論を出す推論は避けがちになる傾向があるのと、知識に自信がある人は十分な情報を集めずに結論を出すことがあります。「この分野は詳しいから、間違うことはないだろう」という思い込みが働き、自分の考えと合ったような情報を少し集めただけで結論を出してしまうのです。

また、少ない情報から極端な結論を出してしまう場合があります。
たまたま見かけた若者がマナーが悪かったとしましょう。
そして、マナーの悪い若者を見て「多くの若者はマナーが悪い」と思うことがあります。
でも、本当に多くの若者がマナーが悪いのでしょうか?
実際、マナーのいい若者はたくさんいますし、たまたま見たひとりの若者で「多くの若者はマナーが悪い」思い込み結論を出しています。

このような思い込みは自分自身では気づくことは難しいです。
難しいからこそ、さまざまな視点で物事を考えられるように心がけておくことが大事になってきます。

思い込みとヒューリスティック

物事を判断する段階で起こる「ヒューリスティック」という認知機能があります。
ヒューリスティックとは、情報を処理する時間や負担を軽くするため、思い込みで思考を短縮するというものです。

たとえば、離婚経験者の知人が多い人に「日本の離婚率はどのくらいですか」という質問したときに、自分の周りには「離婚経験者が多いから離婚率は高いだろう」と判断します。
ヒューリスティックによって答えが導かれています。

このように、自分の経験や周りに起こっていることで思い込み判断することは日常よくあることです。
だからこそ、自分の考えが偏っているかもしれないことも頭に入れて、情報を集めるようにすれば、後悔のない納得できる判断ができるようになるでしょう。

参考文献
「本音を見抜く心理学では」新星出版社