成長し続ける人は「切り替え」がうまいです。
過去はとても大事ですが、過去に縛られていては先に進むことが困難になります。
過去は過去のこととして、今、これからの自分を大切に物事を考えることによって、未来をいいものにできるチャンスです。
未来に挑戦できるようになるためのヒントを紹介します。
成長し続けるためには切り替えが大事
一般的に、初心を貫いて何かを成し遂げることはいいことだとされています。
歴史に残る偉人は、初心を貫いたエピソードがあり、美徳とされていることがあります。
そのためか、仕事や勉強、趣味など続けることがいいことだと思われている感じがします。
確かに、私も続けることはいいことだと思います。
ただ、続けることができないとダメな人間なのかというとそうではないと思います。
仕事であれば、就職したときは「頑張るぞ」という気持ちでいっぱいであったとしても、何年かするうちに、自分のやりたいことが変わり、転職することはよくあることです。
仕事に不満や本当にやりたいことがあるなどして、仕事を辞め起業や転職などをして切り替えがうまくできる人は、成長し続けることでしょう。
最初の決心がなくなっていき、興味が他の対象に移った状態で、惰性で続けることで成長があるでしょうか?
かといって、仕事を辞めるなど重大な決定なんて簡単に決断することはできませんよね。
まずは、自分の足かせになっているものを考えてみませんか。
大事なことは、仕事や勉強、趣味などを続けられない自分はダメだと思わないでください。
なんでこんな選択をしたのだろうと後悔しているかもしれません。
残念ですが、過去にはもどれません。
だからこそ、過去ではなく現在をきちんと見つめましょう。
その時の最善と思える選択をしていくことで、あなたの想い描く理想の未来に近づくことができます。
何かを失ってもいつまでも引きずらない
人生は選択の連続です。
人は毎日の生活のなかで、多くの選択をしています。
何を着るか、お昼は何を食べるか、家に帰ったら何をしようかといった日常のことから、転職するか、結婚するかという人生の重大な事まで選択しています。
こうした選択をすると、選ばなかったものは捨てることになります。
ひとつのものを手に入れるためには、別のものを捨てなければなりませんし、新しいものを手に入れるのに、古いものを捨てざるをえない状況になることはよくあることです。
壁にぶつかって疑問をもち、新たな発見をすることで、今までの考え方や姿勢が変わり、結果的に何かを失うこともあります。
たとえば、すべてを犠牲にして仕事に専念してきたのに、満足できるような結果が得られず、「こんなにがむしゃらに働いて何になるのか」「ここまで必死で働く必要があるのか」と考えたとしましょう。
すると、仕事にかける情熱をいくらか失うことになります。
疑問をもたずに仕事に燃えていたころの気持ちに変化が生じ、新しい視点を得るのと引き換えに情熱が薄れる結果になるでしょう。
仕事を熱心にすることが自分自身の望みだと思っていたのに、実は会社や周囲の暗黙の要求に従っていただけだと気づいたり、そのように感じるように心が変化したりすることもあります。
また、新しい興味の対象を見つけて、情熱を傾けるようになれば、それまで熱心に取り組んでいた対象への情熱は以前より冷めるでしょう。
そうやって変わったのが現在の自分であるなら、失ったものを取り戻そうとして、過去の自分にとらわれることはありません。
心が変化することは自然なことであると受けとめましょう。
今のままではよくないと思うのであれば、過去の自分にもどろうと考えるのではなく、現在の自分から未来を目指すようにしましょう。
すでに数えきれないほどの選択をしてきたはずです。
そして、さまざまな経験もしてきたはずです。
選択や経験を通じて成長をしています。
成長してたどりついた現在の自分を大切にして、未来に何を望むのか、自分に問うてみてください。
初心を貫くことにこだわるのではなく、現在の自分を大切にして、新しい目標や情熱の対象を探してみてはいかがでしょうか。
参考文献
「楽しそうに生きている人の習慣術」河出書房新社