コミュニケーションスキル「メラビアンの法則」人は見た目が9割?

pcnote心理学

「人は見た目が9割」という言葉聞いたことありませんか?
これは「メラビアンの法則」を基に言われています。
本当に見た目で決まるのか?
本来の意味を踏まえた上で、解説していきます。

メラビアンの法則の話の前に・・・
私たちが普段使っている言語には2つの種類があると言われています。

  • 言 語:実際に言葉を発する
  • 非言語:身振り手振り、声の大小、抑揚など

人とのコミュニケーションは「言葉の内容」だけでなく「表情」「身振り手振り」「目線」「声の大きさ」など使って、言葉の内容だけでなくても多くのことを伝え合っています。

私たちは言葉だけでなく、視覚など五感から得られる情報からもコミュニケーションをしているということです。
では、メラビアンの法則について解説していきます。

メラビアンの法則とは?

メラビアンの法則

メラビアンの法則は心理学者アルバート・メラビアンが提唱した法則です。

  • 表情(視覚情報)55% 「見た目、しぐさ、表情など」
  • 音声(聴覚情報)38% 「声の大きさ、速さ、口調など」
  • 言語(言語情報)7%  「言葉の内容」

数字を見てみると表情の視覚情報や音声の聴覚情報の割合が多く、言語の言語情報はちょっとしかありません。
だから、言語より見た目が大事だと言えます。

しかし、メラビアンの法則は見た目が一番重要であると証明した実験ではありません。

この割合が出された実験方法は、相手が視覚情報、聴覚情報、言語情報を矛盾した情報を与えたときにどう感じるのかを実験した結果です。

例えば、あなたが友人から「ごめんなさい」と謝られたとしましょう。
この時、ムスッとした顔で「ごめんなさい」と言われて、あなたはどう感じますか?
おそらく、「本当に悪いと思ってるの」とか「謝る気ないやん」と思われる方が多いでしょう。
それでは、泣きそうな顔で「ごめんなさい」と言われるとどうでしょう?
「反省しているな」とか「悪いと思ってくれている」と感じないでしょうか。

このように、言葉で伝わった情報と非言語で伝わった情報と合わないとき、非言語の視覚や聴覚の情報を優先して受け取り感じてしまうのです。

人と接するときは自分の使う言葉だけでなく非言語にも意識を向け、繊細に感じることが大切です。

「あなたの伝えたいこと伝えるためには見た目と言葉を一致させることが重要です」

非言語は具体的にどこを見ればわかるのか

check

次に、非言語で相手見るとき見てほしい箇所と同時に相手から見られている箇所について例です。

「非言語」を見る上で参考にしてほしい7つの箇所

①姿勢、座り方

  • 背筋の伸び具合
  • うつむくなどの顔の角度
  • 腕を組むなど手と足の位置
  • 浅く腰掛け身を乗り出す 
  • もしくは深くゆったり座っている

②表情

  • 眉、額、目、鼻、口など動きからの表情の変化

③身振り、仕草、体の動き

  • 肩を含む腕や手の動きや形、
  • うなずく事や首を横に振ること
  • 頭の動き

④声

  • 声の大きさ、強さ、高さ、話す速さ、リズム、明瞭さ、抑揚、間

⑤自律神経反応

  • 呼吸の速さ、赤面、顔が青ざめる、瞳孔の広がりなどの目に見える反応

⑥身体的な特徴

  • 性別、身長、体重、体格など

⑦一般的な外見

服装、髪型、身だしなみ等

私たちの身体自体が人との関わりコミュニケーションをしているのです。
言葉に出ていなくても、表情や態度などで伝わることがあります。
相手の感情をより知りたい場合は、非言語にも気を配ってみましょう。

非言語を利用した自分の見せ方

説得上手な声とは?

ポイント 説得するときは大きく低いで声で

小さな声でぼそぼそと話す人は、なんとなく頼りなく感じませんか。
そして、自信がある人ほど大きな声で堂々と話すイメージはありませんか。

これは、自信があるから声が大きいのも確かにありますが、声が大きいから自信ありげで、堂々としていると、私たちに見えていると言えます。

マサチューセッツ州にあるブラインダイス大学の心理学者ジャネット・ロビンソンの実験を紹介します。

2人の男性が会話している音声をテープに録音し、実験参加者に聞かせることをしました。
このとき、テープを再生する音量を70デシベルと75デシベルに分けて聞かせました。
ちなみに5デシベルという音量の差は、人間の耳ではほとんど区別できないレベルの差です。

実験の結果は、実験参加者たちは、75デシベルのテープのほうが、「論理的で話に説得力がある」と回答しました。

この結果から、声の大きさを少し上げるだけで、話に説得力をもたせ、相手の心を動かせる力があるといえます。

大きな声がいいからといって、普段の倍の大声で話すのでなく、2割増程度で説得が必要な場面、交渉や発表のときに試してみましょう。

低い声ほど信頼感が高くなる

コロンビア大学の心理学者ウィリアム・アップルは40名の男子学生を対象に、「声の高さによって人が受ける印象がどのように変化するのか」を調査しました。

社会問題も論じた同じ文章の音声テープを、機械的に「低い声」「普通の声」「高い声」の3種類に分け、それぞれを学生たちに聞かせました。

調査の結果は、低い声で話すほど信頼性が高まり、高い声で話すと、信頼性がなく、共感できず、無能で神経質、という評価がでました。

低い声ほどいいからといって不自然までに低い声で話すのはやめましょう。
声に違和感を感じたら、声ばかりに気がいって話が頭に入らないですから。

結論として、説得をする場面では、「大きい声」「低い声」に意識してみると、説得が成功する可能性が上がります。

陽気な声で語ろう

誰でも陽気な声で話しかけられると、うれしい気分になります。
反対に陰気な声で話しかけられると、イヤな気分になってしまいますよね。

コロンビア大学のトリー・ヒギンス博士の実験を紹介します。
75名の大学生にテレビゲームをやってもらい、一方のグループには陽気な声で「うまいな!うまくプレイできたらポーカーのチップをあげよう」と声をかけました。
また、別のグループには、まじめな声で声をかけました。

実験を終えて自由時間にして、実験者がいなくなっても学生たちが同じゲームをやり続けるかどうかを調査しました。

調査の結果は、「陽気な声」をかけられたグループでは70.7%が同じゲームを選んだのに対し、「まじめな声」をかけられたグループでは44.1%しか同じゲームを選ばない結果になりました。

つまり、陽気な声をかけられたグループほどゲームが楽しくなり、その気持ちを持続させたいと思ったといえます。

だから、励ましの言葉やねぎらいの言葉を人にかけるときは、できるだけ陽気な声を出すようにしましょう。
それだけで、相手に自分のメッセージが伝わります。

まとめ

メラビアンの法則は、見た目が良ければすべてうまく伝わることではありません。
「非言語の見た目」と「言葉」が一致してこそ真に伝えたいことが伝えられるのです。
あなたの言葉がうまく相手に伝わってないときに非言語の部分を振り返ることで原因がわかるかもしれませんね。
見た目に気を付けることであなたの意見がさらに説得力を持つことができます。
これであなたも見た目で9割でなく、見た目も合わせて10割ですね。

参考文献
「一瞬で人を操る心理法則」