「終活」って何?おすすめの資格や団体のまとめ

endingキャリア

終活という言葉は聞いたことあるけど、遺言を残すってことかな?
終活カウンセラーやアドバイザーなど肩書もいろいろあるけど違いってあるの?
ややこしいと思ったので、終活についてまとめてみました。

  1. 終活とは?
  2. 具体的に終活はどんなことするの?
    1.  終活で具体的にしておくこと
      1. 医療について
      2. 介護について
      3. 財産管理
      4. 相続対策
      5. 葬式やお墓
  3. エンディングノートを活用する
  4. 終活に関する資格は役に立つの?
    1. 相続など法律が関わる法的な実務業務を行えるのは人は国家資格がある人です
    2. 終活の資格は単独では役に立たないの?
  5. 終活資格の種類や運営団体
  6. 一般社団法人 終活カウンセラー協会「終活カウンセラー」
    1. 終活カウンセラーとは
    2. 終活カウンセラーの資格を取るとできること
    3. 終活カウンセラー認定資格について
      1. 初級終活カウンセラー
      2. 上級終活カウンセラー
      3. 終活カウンセラー上級インストラクター
  7. 一般社団法人 終活協議会「終活ガイド上級」
    1. 終活ガイド上級とは
    2. 終活ガイド上級を取得するとできること
    3. 終活ガイド上級として活動する流れ
    4. 受講料について
  8. NPO法人 ら・し・さ 終活アドバイザー協会「終活アドバイザー」
    1. 終活アドバイザーとは
    2. 終活アドバイザーの資格を取得したらできること
    3. 終活アドバイザーの資格を取る方法
  9. 一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)「終活ライフケアプランナー」
    1. 終活ライフケアプランナーとは
    2. 終活ライフケアプランナーの資格を取得してできること
    3. 終活ライフケアプランナーの資格を取得する方法
  10. まとめ

終活とは?

終活(しゅうかつ)とは「人生の終わりのための活動」の略。人間が自らの死を意識して、人生の最期を迎えるための様々な準備や、そこに向けた人生の総括を意味する言葉である。

参照 Wikipedia 終活

終活とは、人生の終わり方を計画し葬儀やお墓などについて決め準備することです。
また、財産の相続をはっきりさせておくことで残された家族が困らないようにすることです。
これらのことを生きている間に遺言やエンディングノートに残すことが終活です。

「人生の最期を考え準備することで、残りの人生を有意義に過ごし、亡くなった後に備える」という意味であり、死という後ろ向きに捉えるのでなく、残りの人生を豊かにするためのものであるという前向きな言葉として終活があります。

具体的に終活はどんなことするの?

 終活で具体的にしておくこと

医療について

病気になった時ために、どういった治療を希望しているか家族に伝えておくことです。
家族が悩むことでも治療について伝えておくことは家族のためになります。
また、病歴や服用している薬、かかりつけの病院や医者が分かると役に立つこともありますので伝えておけるよにしておきましょう。

介護について

認知症になった時のために、後見人制度などを調べておいて検討する準備をしておくと万が一に備えられます。
心身の衰えや病気などの際には、自立できる、軽度の要介護度、重度の要介護など、それぞれの状態によって入居や利用できる施設も異なります。
施設のサービス内容や費用などを前もって調べておくと、あらかじめ準備ができ、いざ利用するときに焦らずにすみます。

財産管理

預貯金がいくらあるかも大事ですが、口座から引き落とされている支払い関係の把握も大事です。
不要なものを購入していないかの確認になります。
預貯金を把握しておくことはこれからの生活の計画する上でも大事です。

保険の確認も大事です。
病気やケガでの入院、手術の保障内容はついているか、条件や金額の確認です。
入院したときに、保険の内容が家族に伝えておくと安心して治療に専念できます。
また、死亡時の死亡保険金について受取人の確認もしておくと良いでしょう。
せっかく保険金を残したのに受け取ってもらえなかったら元も子もないですよね。

不動産や有価証券もまとめて分かるようにしておくことがおすすめです。
相続の際に分かるようにしておくのとしておかないとでは手続きのスピードが違ったり、相続漏れを防ぐためにも大事です。

相続対策

相続が原因で家族がバラバラになることも珍しくありません。
相続トラブルにならないために、日ごろから家族のコミュニケーションが大切です。
また、離婚や再婚などで家族関係が複雑な場合があります。
そのため、思ってもいない人が相続人として名乗り出ることもあります。
相続の時に誰が相続人になるのかをあらかじめ確認しておきましょう。

相続によって遺産分割時のトラブルになったりして、スムーズに財産承継できないことがあります。
トラブルを防ぐために遺言書の作成は有効な手段です。
遺言は本人の意思を最も有効に反映する方法ですので作成することをおすすめします。

葬式やお墓

葬式は様々な様式があり、あらかじめ希望を伝えておくと家族はありがたいです。
お墓についても様々な形があるので、希望を伝えておきましょう。

エンディングノートを活用する

終活しようと思っても、いろいろ確認する項目があって難しいよになりませんか?
終活に便利なものがあります。
エンディングノートです。

エンディングノートは、終活に関する項目を書き込めるように作られています。
エンディングノートの良い所は、「整理する」して「伝える」ことができることです。

書き出すことによって、これから生きていくために必要な情報の整理ができ、また万が一の時にエンディングノートに書いた情報を家族にも伝えることができます。

エンディングノートは、書店で購入できます。
また、インターネットで取り寄せもできます。
エンディングノートについて僕が書いた記事がありますので参考にしてみてください。

終活に関する資格は役に立つの?

相続など法律が関わる法的な実務業務を行えるのは人は国家資格がある人です

法律や税務などの実務を行えるのは、弁護士、司法書士、税理士など国家資格を持っている人ができます。
このような国家資格があって終活に関する資格を持っていると、相談者により的確に相談しやすくなりますので、仕事を行っていく上で有益な資格と言えます。

終活の資格は単独では役に立たないの?

終活の資格単独で起業や独立するのは難しいです。
相談できる専門知識が必要です。
法律なら弁護士、司法書士や金融ならFP(ファイナンシャルプランナー)といった金融に関する資格や医療・介護なら看護師、社会福祉士などの資格があると終活の資格を活かせやすくなります。

ビジネスとしては難しいですが、終活に関する知識は自分に使えます。
そこから、家族や友人に話をして終活のお手伝いして喜んでもらい、さらに紹介してもらうなどするとビジネスとして可能性がでてきます。

終活の知識は勉強して損するものないので自分のため大事な家族のために勉強してみてはいかがでしょうか。

終活資格の種類や運営団体

終活に関して本などで勉強できますが、終活の講座や資格を運営している団体がありますので紹介します。

  • 一般財団法人 終活カウンセラー協会「終活カウンセラー」
  • 一般社団法人 終活協議会「終活ガイド上級」
  • NPO法人ら・し・さ 終活アドバイザー協会「終活アドバイザー」
  • 一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)「終活ライフケアプランナー」

一般社団法人 終活カウンセラー協会「終活カウンセラー」

終活カウンセラーとは

終活の準備をする方の中には、何から始めていいかわからない方が多くいます。終活カウンセラーはそういった方の悩みを聞き、課題を洗い出し、終活に関わるどの専門家に連絡をするべきかを判断しアドバイスします。課題を解決するのではなく、課題解決のために誰に問い合わせればいいかを案内する終活カウンセラーはまさに「シニアのお困りごと案内人」です。

終活に関わる総合的な知識を身につける必要があり、相続、遺言、保険、葬儀、お墓、介護、健康など、分野は多岐にわたります。

他にもカウンセラーとして相談者の悩みを聞き、共感することが求められます。単なる課題の解決だけではなく、終活という人生の集大成と向き合う相談者の心に寄り添うことを一つの軸として設けている点は、終活カウンセラーが各分野の専門家と大きく異なる点です。

終活カウンセラーの資格を取るとできること

終活カウンセラーは民間資格です。
初級、上級、上級インストラクターの3つの種類があります。
終活カウンセラー初級では自分のエンディングノートを書けるようになります。
約6時間の講習で終活の基礎知識を学びます。

終活カウンセラー上級では、人の終活のお手伝いができるようになります。
終活に関するカウンセリングやエンディングノート作成のアドバイスをすることができます。

また専門家への橋渡しをスムーズに行うことができます。

上級インストラクターはより正確で深い知識を身につけ、終活カウンセラーを育成することができます。

終活カウンセラー認定資格について

初級終活カウンセラー

終活に関しての基礎知識。
幅広い、知って頂きたい知識です。自分のエンディングノートが書けるようになるような知識です。

・講習時間と試験
 約6時間の講習後、筆記試験

・受験料
 9,970円(講習代、試験代込み+お弁当が付きます)

・認定料
 試験合格後、会員登録していただくことで、初級終活カウンセラーとして認定されま
 す。
※会員登録料月380円、2018年4月より月400円に変更、次回更新時分までのまとめ払い(更新時期:3月末)

上級終活カウンセラー

終活に関してのカウンセリングスキルと案内スキル
他の人にエンディングノートを書くアドバイスができる知識とスキルです。

・講習時間と試験 
 事前レポート提出 講習1日 課題取組 試験半日

・応募条件
 終活カウンセラー初級取得者

・受験料
 41,000円(講習代、試験代込み+お弁当が付きます)
 別途事前審査費 2,500円

終活カウンセラー上級インストラクター

終活カウンセラーを育てる講師の資格です。

・講習時間と試験
 講習4日間 試験1日30分

・応募条件
 終活カウンセラー勉強会年間で2回以上参加
 過去にエンディングノートの書き方セミナー講師養成講座受講者
 終活カウンセラー上級所有者

・受験料
 250,000円 試験代、資料代込み

参照 一般社団法人 終活カウンセラー協会

自分が終活どのくらいできるようになりたいかで、初級、上級、インストラクターを選んでみるといいですね。
全国各地で勉強会を実施しているので、資格取得後も仲間との交流ができますね。
試験にお弁当がついてくるのって珍しいですね。

一般社団法人 終活協議会「終活ガイド上級」

終活ガイド上級とは

終活に必要な知識と情報を身に付けて、地域の相談やお困りごとを解決できる専門家です。

終活ガイド上級を取得するとできること

  • 自分に合った生涯学習ができます
  • 地域の仲間との繋がりができます
  • 終活のお困りごとを解決できます

終活ガイド上級として活動する流れ

①通信講座で資格を取得する

「終活ガイド上級講座」に申し込むとテキストと動画サイトの案内が届きます。終活の社会性、医療、介護、老人ホームの選び方、年金、保険、認知症、成年後見人、生前整理、遺品整理、葬儀、お墓、仏壇、相続など、終活に必要な知識を総合的に学んでいきますので、事前の知識がなくても大丈夫です。カリキュラムに従いながら自分のペースで学習を進めてください。活動シートを提出することで「終活ガイド上級」に認定されます。

②専門分野の知識を身に付ける

「終活ガイド上級」に合格したあとは、より深い知識を身に付けるため、ホームページに用意されているセミナー動画やテキストで専門分野を学んでいきます。学習が進まないときや内容が分からないところは電話やメールで本部がサポートします。

③地域で開催されている終活ガイド検定を受講する

「終活ガイド上級」の資格者は、全国各地で開催されている終活ガイド検定が無料で受講できます。実際に講座を受講することで、学ぶだけでなく学んだ内容を使える知識に変えていきます。

④終活の相談対応ができるように必要なスキルを身に付ける

終活の専門家として活動するには終活の知識以外にも様々なスキルが必要になります。いろんなセミナーや講座に参加して必要なスキルを身に付けましょう。

⑤ポータルサイトに登録して活動をはじめる

セミナーや講座で学んだ知識を活用するために協議会が2020年6月から運営する終活のポータルサイトに登録しましょう。ホームページやSNSから日々の活動や情報を発信して、終活の専門家としての第一歩を踏み出しましょう。

受講料について

受講料は50,000円です。

参照 一般社団法人 終活協議会

終活ガイド上級に合格後もサポートがあるのは安心ですね。
合格した後も終活の専門家として勉強して知識を身に付け続けることが大事ですよね。

NPO法人 ら・し・さ 終活アドバイザー協会「終活アドバイザー」

終活アドバイザーとは

終活アドバイザーはNPO法人ら・し・さの認定資格です。

人生の後半期を、その人らしく生きるため、そして納得のいくかたちで人生を締めくくるために様々な準備をすることを、「終活」といいます。

日本では、高齢化が進んでいることや、ひとり暮らしの高齢者が増えていることなどから、その必要性が高まっています。
終活アドバイザー講座では、「終活」や、終活を行うときのツールとなる「エンディングノート」に関わる知識やノウハウを学びます。

終活アドバイザーになると、終活の専門家として、終活に必要な人や、終活を行う人の身近な相談相手となることができます。
また、エンディングノートを書いていただくことを通して、終活の進め方や、身の回りの困りごとを解決するためのアドバイスができるようになります。

終活アドバイザーの資格を取得したらできること

  • エンディングノートのアドバイスができる
  • 終活で困っている方の相談相手になれる
  • 専門家への紹介やコーディネイトが行える
  • 自治体窓口などへの同行や手続きの手伝い
  • お子さんやお孫さんへのスムーズな引き継ぎ

終活アドバイザーの資格を取る方法

①終活アドバイザー講座を受講する

終活アドバイザー講座はユーキャンの通信講座で受講できます。
通信講座なので好きな場所で学習できます。

②終活アドバイザー検定に合格する

検定試験は終活アドバイザー講座の修了試験とて受験します。
自宅で受験できます。

③終活アドバイザー協会で資格を登録する

検定試験に合格した後、終活アドバイザー協会に登録申請して入会することで、終活アドバイザーの資格が与えられ、認定証が授与されます。

終活アドバイザー協会の入会金について 
入会金4,000円
年会費6,000円

参照 NPO法人ら・し・さ 終活アドバイザー協会

終活アドバイザーの資格はユーキャンの通信講座で取得できます。
通信講座なので自分のペースで勉強できます。
検定試験に合格後に終活アドバイザー協会に入会するのを忘れずに。

一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)「終活ライフケアプランナー」

終活ライフケアプランナーとは

相続、遺言、保険、葬儀、お墓、介護など、ご本人やご家族がどの分野に悩んでいるのかを的確に捉え、専門家への架け橋としてサポートしていくのが終活ライフケアプランナーです。エンディングノートを通して終活者の人生のたな卸しを手伝い、後悔のないよりよい人生を過ごすためのサポートを行っています。

終活ライフケアプランナーの資格を取得してできること

  • 終活の進め方をサポートできます
  • エンディングノートの作成の補助できます
  • 専門家へ架け橋としてサポートできます

終活ライフケアプランナーの資格を取得する方法

日本能力開発推進協会の認定教育機関等が行う教育訓練において、その全カリキュラムを修了した者。
認定を受けられる講座は資格のキャリカレが認定の教育機関です。

認定教育機関での全カリキュラムを修了後、日本能力開発推進協会ホームページの検定試験申込にて、必要記載事項を入力しお申込のうえ、認定校の教材に同封の振込用紙にて受験料をお支払ください。

認定教育機関での課題修了確認、協会ホームページからの検定試験申込、受験料のお支払いすべてが確認でき次第、試験問題の発送をいたします。

合否判定は得点率70%以上を合格とし、合否結果は答案受付後、約1ヶ月で送付いたします。

受験料について
5,600円です。

参照 一般社団法人日本能力開発推進協会、資格のキャリカレ

終活ライフケアプランナーの資格を取得するには資格のキャリカレで講座を受けて協会に試験を申し込み合格で取得できます。
キャリカレは認定機関なので試験対策も万全で安心です。

まとめ

終活は自分のためでもあり、大事な家族のためでもあります。
エンディングノートに自分の想いを書いてみませんか?

終活の資格について、仕事でも仕事でなくとも取得するのはありだと思います。
資格の勉強で得た知識は、きっとあなたの今後の人生に役に立ちます。

僕の終活の記事でより良い人生になるきっかけ作りのお手伝いができれば幸いです。