熱中症にならないようにするのに欠かせないのが「水分補給」です。
運動してないから、のどが渇いていないからっといって、水分をとらないと「熱中症」のリスクがどんどん高くなってしまいます。
人にとって水は欠かせない
人は体温を正常に維持するために、体が周囲の環境から受ける熱や運動によって生じた熱を、汗が蒸発するときの気化熱によって皮膚から放散します。
参照:熱中症を防ぐためには-環境省熱中症予防情報サイト
また、皮下の血液循環により、身体の中心部の熱を体表面に運び、皮膚から周囲の環境へ熱を逃がします。
このような体温調節反応には体の中の水分量が関係しています。人のからだに含まれる水分量は、およそ体重の50~ 80%です。
からだの中の水のはたらきは、体温調節(熱の運搬、蒸発による放熱)と栄養素や老廃物の運搬お よび内部環境を維持(体液の濃度、浸透圧の調整)することで生命の維持に大変重要な役割があります。

水分は人の体重の半分以上あります。
それだけに、水分補給の大事さが分かりますね。
熱中症を予防する水分補給のポイント
- こまめに水分補給
- のどが渇く前に水分補給
- アルコール飲料での水分補給はダメ
- 1日あたり1.2リットルの水分補給
- 起床時や入浴前後に水分補給
- 大量に汗をかいた時は塩分もとる
昔に「水分をとると、汗をかき過ぎたり体がバテてしまったりするのでよくない」と言われたことがありますが、今では間違った考え方です。
体温を下げるためには、汗が蒸発してからだから熱を奪うことができるように、しっかりと汗をかくことがとても重要です。
汗の原料は、血液中の水分や塩分ですから、体温調節のためには、汗で失った水分や塩分を適切に補給する必要があります。
暑いと、知らない間にじわじわと汗をかいていますので、激しい活動をしていなくても水分を補給しましょう。
特に、湿度が高い日や風が弱い時は、汗をかいても蒸発しにくくなり、汗の量も多くなり熱もこもりやすくなります。
からだから出ていった汗の分、十分な水分と塩分を補給しましょう。
人は軽い脱水状態のときにはのどの渇きを感じません。
のどが渇く前あるいは暑いところに出る前から水分を補給しておくことが大事です。
水分補給で注意したいのが、アルコールは尿の量を増やし体内の水分を排泄してしまうため、汗で失われた水分をビールなどお酒で補給しようとする考え方は間違いです。
吸収した水分も、飲んだ以上の水分がその後に尿で失われてしまいます。
日常生活で摂取する水分のうち、飲料として摂取すべき量(食事などに含まれる水分以外で)は1日あたり1.2リットルが目安とされています。
また、大量の発汗がある場合は水だけでなく、スポーツ飲料などの塩分濃度0.1 ~ 0.2%程度の水分摂取が推奨されています。
可能であれば運動や仕事中に、休憩をとり水分補給することが大切です。
さらに睡眠時や入浴時も十分な水分摂取が必要です。
睡眠時や入浴時も汗をかいているので、起床時や入浴前後は水分を摂取する必要があります。

ちょっとくらいなら大丈夫と過信せずに、自分も熱中症になるかもしれないと思い予防することが大事ですね。
水分補給に適した飲み物
- 水
- 麦茶などのノンカフェイン飲料
- スポーツドリンク
- 経口補水液
水や麦茶は塩分が取れないので、塩分も補給するようにしてくださいね。
スポーツドリンクや経口補水液は、運動や仕事の外回りでたくさんの汗をかいたときに飲んで、塩分やミネラルも一緒に補えるのでおすすめです。
ただ、スポーツドリンクは運動量の多い人が、水分補給に必要なエネルギーやミネラルを補えるように作られているので、運動をしない人が飲むと過剰摂取になります。
飲みすぎには注意しましょう。
環境にあわせて、飲み物を変えていきましょう。

水や麦茶で水分補給する場合は、塩分にも気を付けたいですね。
スポーツドリンクは飲みすぎに注意して飲みましょう。
水分補給で人気の飲み物
水分補給で人気のある飲み物を紹介します。
「赤穂化成の熱中症対策レモン味」
熱中症対策水レモン味はカスタマーレビューでも評価が高く、ペットボトルで持ち運びがしやすいです。
しかも、飲みやすいのもいい点ですね。

水分と塩分を同時にとれるので、熱中症対策の心強い飲み物です。
「大塚製薬工場 経口補水液 オーエスワン」
オーエスワンは、電解質と糖質の配合バランスを考慮した経口補水液です。
軽度から中等度の脱水状態の方の水・電解質を補給・維持するのに適した病者用食品です。
感染性腸炎、感冒による下痢・嘔吐・発熱を伴う脱水状態、高齢者の経口摂取不足による脱水状態、過度の発汗による脱水状態等に適しています。
【摂取上の注意】
1日当たり目安量があります。
・学童~成人(高齢者を含む):500~1000ml /日
・幼児:300~600ml /日
・乳児:体重1kgあたり30~50ml /日
脱水症状にあわせて飲む量が変わりますので注意です。
医師、薬剤師、看護師、管理栄養士の指導に従って飲むことをおすすめします。

経口補水液は熱中症だけでなく、様々な原因で起こる脱水症状にも使えます。
夏以外にも家にあると、脱水症状が出たときに役に立ちます。
まとめ
人は水がないと生きていけません。
夏は水分が一番でていく季節です。
こまめに水分補給して、熱中症にならないように普段から予防することが大切です。
忘れてはいけないのが、水分補給と塩分も補給することも忘れずにお願いします。
水分補給以外に熱中症の予防についてや応急処置についてまとめています。
こちらも参考にしてもらえると幸いです。
熱中症に気を付けて、夏を元気に乗り切りましょう!
熱中症の予防と応急処置について紹介しています。
水分補給以外のも気を付けることはありますので、ぜひチェックしてみてください。