初対面・苦手な相手の話しをするコツ

コラム

初めて会う人との会話するの得意な方ですか?
初めて会うのでどういった話題で話そうか悩んだりしていませんか。
相手が話しやすい話題を紹介します。

初対面の相手と話すコツ

初めて会った人と2人きりになったら、どんな話題をもちかけたらいいのか、悩んだり緊張したりする人は多いと思います。
それは、相手の興味を持っていることことがわからないため、どのような話題から入ったらいいのか不安になるからです。

とくに、その相手が仕事の取引先の担当者の場合、「仕事が円滑に進むように相手に好感を持ってもらいたい」という意識が強くなり、ますます緊張してうまく話せなくなります。

初対面の相手とのコミュニケーションで緊張することは当たり前のことですので、緊張することはダメだとは思わないようにしてください。

初対面の相手と話しやすい話題として5つあります。

  1. 天気
    「この前の台風はすごかったですね」
    「今年の夏は暑いですね」など。
    会って最初の話題としてよく使われます。
  2. 食べ物
    「御社の近くでおすすめのカフェはありますか」
    「好きな食べ物はなんですか」など。
    食べ物の話題で相手の好みがわかりますので、今後もお付き合いするなら聞いておいて損はないです。
  3. 趣味
    「趣味はお持ちですか」
    「最近、何かはまっていることはありますか」
    「○○(音楽、スポーツなど)はお好きですか」など。
    共通の趣味があれば、話は盛り上がるのと相手との心の距離が近くなります。
  4. 話題のニュース
    「映画の○○が大ヒットしていますが、ご覧になりましたか」
    「○○(今はやっているもの)は流行っていてすごいですね」など。
    話題のニュースは、政治や宗教の話は避ける方が無難です。
  5. いろいろな場所
    「御社はアクセスしやすい場所にありますね」
    「この連休は、どこかにお出かけになりますか」など。
    住んでいる場所も話題としてありなのですが、がっつり聴くとプライバシーに踏みこむ感じにとらえられる可能性があるので注意です。

5つの話題から相手に話しかけ、相手が話し始めたら、質問をしながら話題を盛り上げていきましょう。
たとえば、「この前、○○という映画みました」という答えが返ってきたら、「いいですね、いかがでしたか」と共感しながら、相手に話をうながす質問をして、聴き手になり話を聴きましょう。
そうすれば、初対面での緊張した雰囲気はなくなっているでしょう。

苦手な上司と2人で話をするときの心構え

誰にでも「苦手な人」はいるものです。
価値観が合わない、話がかみ合わないなど、プライベートであれば無理に付き合うことはしないでしょう。
しかし、仕事の上司や取引先となると、そうはいきません。

苦手な相手と2人で話をすることになったとき、相手に対する苦手意識を表に出していい加減な態度で話を聴けば、それは必ず相手にも伝わります。
すると、相手は不愉快に思い、相手との関係性はますます悪くなって仕事もうまくいかないでしょう。
周囲にも、個人的な苦手意識を仕事に持ち込み態度で表すような人は、大人の判断ができない人という印象をもたれることになります。

もし苦手な相手とコミュニケーションをとらなくてはならない場面になったら、相手に対する苦手意識をできるだけ表情や態度に出さないように気をつけましょう。
そして、苦手な相手の話こそ、真摯に耳を傾けるようにしてください。
さらに、話を聴きながら相手の良いところを見出してみましょう。
すると、相手から「話をきちんと聴いてくれてありがとう」などと、好意的な反応が返ってくるようになります。

私たちの心理に「返報性」というのがあります。
「返報性」は好意的な反応に対しては、その相手に好意を抱きやすくなる傾向があることをいいます。

大切なのは、「この人苦手だ」という自分の判断で相手を決めつけないことです。
まずは相手に関心を持って話をちゃんと聴いてみることからやってみましょう。

参考文献
「人間関係がよくなる誰からも信頼される聴く技術」株式会社ナツメ社