詐欺師たちはどのようにして高齢者や私たちに近づいてくるのか紹介します。
訪問販売や電話勧誘は高齢者を狙っています
詐欺師は、オレオレ詐欺、シロアリ駆除、羽毛布団、電気計測器、ガス感知器など、巧妙な手口で親しげに近づいてきます。
話し相手になり気を許したところを見計らって、あなたのためとのスタンスで商品の紹介をします。
電話詐欺を撃退するのなら「この電話は録音させていただきます」と流れるサービスを利用するのも効果ありですが、いっそのこと固定電話を解約するのもひとつの方法です。
しっかりしている親でも、良い商品だからと、安易に契約することがあります。
私の友人の話ですが、友人が実家に帰ったとき羽毛布団や、シロアリ駆除の偽物の納品書を見つけたそうです。
たとえ親のお金とはいえ、とっても多大なストレスになったそうです。
この件の移行友人が実家から離れるときは、近所の人に何かあったら連絡してほしいと頼んでおいたところ、「この前、変な人が門を覗き込んでいたから、この家に何か用ですか? と言ったら逃げたわよ」ということがあったそうです。
空き巣はグループでの犯行が多く、何日か下調べをすると聞きます。
玄関まわりに8〜17などと書かれているのは、この時間が留守という合図です。
188(イヤヤ)は、悪質商法で被害を受けたとき、市区町村の消費生活センターや消費生活相談窓口を案内してくれる消費者ホットラインの番号です。
被害は遭わない方が良いのですが、備えに覚えておいてください。
適切な通信販売や金融商品も要注意
詐欺でなくても、テレビショッピングや継続して送られてくる通信販売も曲者です。また、牛乳や証券会社などの営業も要注意です。
これも友人の話ですが、友人の父は強く頼まれると断れない性格の上、お金や健康の話に弱いという最もカモになりやすいタイプでした。
友人の実家には、証券会社の営業担当者がよく出入りをしていたのですが投資信託など理解せぬまま契約していました。
あるとき、知識もないのに「株をやろうと思う」と言うので大反対したそうです。
さらに友人の父はグルメな上、テレビショッピングが大好き。毎月継続の有名なおかずセットを頼んでは、冷蔵庫に入らないほどで、契約解除を面倒がるので永遠と続くのです。
食べ物はまだ良いのですが健康食品は真贋が定かでないものも多いと聞きます。副作用もあるので注意してください。
成年後見人制度は本当に必要かを再確認して利用しましょう
認知症の人などの権利や財産を保護し支援する仕組みが成年後見人制度です。
後見人は親族のほか、弁護士、司法書士など専門職が選任されるケースがあります。
以前は、親族後見人が多かったのですが、使い込み、着服などの不正が問題となり、最近では第三者後見人の方が多くなっています。
ですがこの場合、預貯金の引き出しや買い物もこの第三者後見人(他人)の許可が必要となり、なんで自分の家の財産を他人に操られないとならないのかというジレンマが起こります。
成年後見人の委託は月々費用がかかりますし、一度契約すると、余程の不正行為がその後見人にない限り解約ができません。
成年後見人制度は必要な制度ではあるものの、まずは理解が大切です。
安易に契約する前に、自治体や専門家ではなく、信頼できる個人に相談してみてください。
成年後見人にできることは、
財産管理(預貯金や金融商品・不動産の管理/収入や支出の管理/税務処理など)
身上監護(医療、介護施設との契約/生活や療養看護の契約など)
参考文献
幻冬舎ゴールドオンライン「恐ろしい…玄関まわりに書かれた「8〜17」という数字の意味」