第4回ありのままの自分で生きる方法は、周囲の目を気にしすぎる人の心をラクにするです。
周囲の目って気にしますか?
周囲の目を気にすることは大事なことだと思います。
しかし、気にしすぎて生きにくくなってはいませんか。
自分の考えで判断してありのままを生きるヒントを紹介します。
周囲の目を気にしすぎる人の心をラクにするヒント
社会に出れば世間体を気にします。
気にしすぎて他人がどう思うかを基準にして、大切な問題を決めることはないでしょうか。
たとえば、子どもの進学について、同僚や近所の家を引き合いに出して、「あそこの子どもがA校に入ったのだから、うちの子どもは○○校か○○校以上のレベルの学校に行かせないといけない」と考えたりすることです。
子どもの進路について親が決めるのは私はどうかと思います。
親は子どものためと言いつつ、世間体や学校の偏差値などにとらわれて子どもの進路を決めてしまうことがあります。
確かに親の意見は一般的には正しい部分はありますが、世間体を気にするよりも子どもの意思に心を向けるようにしてほしいです。
他人の目ばかりを気にしてしまう人は、相手側はそれほどあなたを見ていないのだと、まずは肝にめいじておいてください。
世間の人は、自分たちのことで手いっぱいです。
よほどヒマでない限りは、他人のことばかり注目して生活してられません。
他人の目を気にしてばかりだった人が改善された例があります。
世間体を気にする両親に育てられたAさん。
成長していく中でAさんは、両親と同じく他人の目を気にしながら生活していました。
大人になり、おおらかな女性との縁があって結婚しました。
結婚してAさんは少しずつ変わってきたそうです。
Aさんが「そんなことをしたら世間の人はどう思うのか」と言うたびに、奥さんは「誰も気にしちゃいない」とあっけらかんに答えます。
Aさんはそのうちに、確かにそうかもしれないと思い始めて、気が楽になったそうです。
私は以前のAさんであれば、奥さんに影響されて考えが変わったということも、他人には話せなかったと思います。
他人の目という基準と決別し、自分の考えで、物事を判断するようになってきたと考えられます。
周囲の目を気にしすぎる人は、世間の人はそれほどあなたを見ていません。
そして、自分の考えで判断していくと、心がラクになるでしょう。
強すぎる劣等感は自分も他人も不幸にする
他人との差を重視する人の中には、見せかけの優越感にひたる「優越感コンプレックス」におちいっている人がいます。
優越感コンプレックスはやっかいな問題です。
人間は劣等感が極端に強いと、周囲の誰よりも異常なほどの努力をすることがあります。
これを「過剰補償」といいます。
過剰補償が病的なほど極端になると、周りの人への配慮なしに、他人の生活を妨害したり、支配したりしようとするので、摩擦を起こすようになります。
見せかけだけの優越感をもつことで、劣等感を隠そうとするのが、過剰補償による優越感コンプレックスです。
優越感コンプレックスが強い人は、目立ちたがりで、やたらと大声で笑ったり、自慢話をしたり、どなったりすることが多く、奇抜な服装で人目を引こうとしたりもします。
たいてい態度は尊大ですが、相手が権力者や有名人だとわかると、手のひらを返したように丁重になったりもします。
優越感コンプレックスにおちいると、相手が落ちぶれるのを見て喜ぶようにもなりかねません。
劣等感をはね返して努力するエネルギー源になるいっぽうで、たんに劣等感を隠すためだけのものとなって周囲を不快にするのです。
注目すべきなのは、他人ではなく自分です。
楽しく人生を生きるのは、相手をけなすことではなくて、自分を高め大切にすることです。
最近、マウントをとるという言葉を聞きます。
相手より優位に立ったから何なんでしょうか。
勝つことより協力し合う関係性の方が良いと私は思います。
あなたの人生を楽しく心をラクにして生きるためには、優越感にひたることですか?
それとも、劣等感を味方にして仲間をつくることですか?
次回、第5回ありのままの自分で生きる方法は、悩みをひとりで抱え込まないです。
参考文献
「楽しそうに生きている人の習慣術」河出書房新社