第1回 ありのままの自分で生きる方法

コラム

私もそうですが、生きていたら悩みや不安のひとつやふたつはあるものです。
悩みや不安から自分を責めたり逃げたりしても、なんにも解決しません、むしろ悪化することもあります。
また、人目を気にしすぎて自分を見失ってしまうのもどうかと思います。
今の自分を大事にして、素直に生きるにはどうすればいいのでしょうか。
ありのままの自分で生きることのヒントを紹介していきます。

まずは「ありのままの自分」を素直に受け入れてみる

家庭や仕事、学校などで悩みを抱え、暗い心で毎日を過ごしている人もいれば、いつ会っても楽しそうにしていて、気苦労を感じさせない人もいます。
楽しそうにしている人は、悩みや不安はないのでしょうか?
いいえ、もちろん悩みや不安はあります。
では、違いは何でしょうか。

楽しそうに生きている人は、楽しく生きる習慣が身についている人なのです。
楽しく生きる習慣を身につければ、胸にたまった苦しさもやわらぎ、毎日をいきいきと過ごせるようになります。

楽しく生きるための第一歩は、悩みを総点検して、ありのままの自分を受け入れることです。

仕事や学校の人間関係、家族についてなど、心のありようをひとつひとつ見つめ直してみましょう。

まずは悩んでいる自分に「気づく」こと

大切なことは、まず悩んでいる状態に気づくことです。
そして、悩んでいる自分を受け入れることです。
というのも、ストレス状態におちいりながら、悩みを直視せずにやり過ごそうとしたり、自分の性格を否定したりして、心にためこんでしまう人が多いからです。

たとえば、「仕事がきつくて憂うつだけど、みんなそうだろう」「家族がうまくいっているとはいえないが、どこでもこんなものだろう」などとやり過ごしている人は、何かしら問題を抱えているのではないでしょうか。

「心にひっかかっていることがある」という気づきが、問題解決の糸口になります。

私は気持ちが落ち着かないときは何か問題が起きているサインだと考えています。
そして、理由を考えていきます。
前日のうちに発送するはずの書類がまだ手元にあるとか、朝一で連絡する取引先に連絡できていなかったとか、早く気づいて対処していくと、徐々に気分が晴れて落ち着いてきます。

自分を受け入れるといっても、「こんな自分はイヤだ」「自分の本当の姿なんて見たくない」という人もいると思います。
ですが、悩んでいる自分自身を大切にしてください。
それが問題を解決し、楽しく生きていくための出発点になります。

第2回ありのままの自分で生きる方法では、悩み解消のコツはあれこれ分析しないことについて紹介します。

参考文献
「楽しそうに生きている人の習慣術」河出書房新社