コミュニケーション能力とは?コミュニケーション能力が高い人がしていることを紹介します

pcnote心理学

コミュニケーションがうまくできなくて困っていませんか?
ちょっとしたことでうまくいくコツがあります。
話すのが得意でなくても、できるコツなのでよかったら実践してみてください。

①うなずき・あいづち

普段、生活でしていることでたいしたことがないと思われるかもしれません。
ただ、これらを意図的にすることによって相手への伝わり方は格段に変わります。
相手の話し方によって、いくつかのパターンを持っておくと効果的です。

(例)
「なるほど~」「そうなんだ」「へえ」「うん」「はい」など

うなずきやあいづちだけで会話ってできるんですよ。
聴いてもらってる安心感が大切です。

②ペースを合わす

言葉であれば、相手の話すスピードに合わせて、うなずきやあいづちのスピードを合わせます。
行動であれば、相手の動作(身振り手振りなど)に合わせて、同じような動作をします。
感情であれば、相手の感情の動きを察知して、相手の感情そのものに合わすことです。これらを意識しながら相手に寄り添うことが傾聴ができます。

人は似たものに仲間意識をもちますが、これはモノマネではありません。
そっくりそのまま同じことをするのではないので気を付けてくださいね。
やりすぎると嫌われちゃいますので。

③言い伝え(要約)

言い伝えは相談者が話した内容をある程度まとめて「あなたが言いたかったことは○○なのですね?」などと伝え返す方法です。
相手が言語化するのに困っていたり、気持ちを上手く表現できない時にはとても効果的な技になります。
ただ、こちらの言葉でまとめるものですから、相手が思っていたのと違うことを伝えることになる場合があります。
言い伝えする際は注意が必要です。

④オウム返し

相手が使った言葉をそのまま繰り返して伝え返すという技です。
オウム返しするだけで、相手は「自分の話を聴いてもらえている」とか同じ言葉を返されることで、自分の耳を通して同じ言葉が入ってくることで、言葉を再確認できて、自身の中で納得出来たりもします。

(例)
① 相談者「子どもが不登校で、とても困っています」
  聴き手「子どもさんが、不登校でとても困っているんですね」

② 相談者「先のことを考えると、不安になるんです」
  聴き手「先のことを考えると、不安になるんですね」

相手の言葉を使ってそのまま繰り返すことによって、相手は「この人はちゃんと私の話を聴いてくれている」と思えるのです。 
最も大事なのは、相手の言葉の中の感情部分をしっかりオウム返しすることです。
文章をそのまますべて返さなくても、「不安なんですね」とか「困ってるのですね」などです。
短い文章であれば、そのまま伝え返しても構いませんが、長い文章になると、そのような訳にはいきませんので、相手の感情部分をしっかり受け止めてそこを伝え返すことがとても大事です。

そして、相手が使った言葉をそのまま使って繰り返すことがとても大事です。
「むかつく」という表現を相談者がしたとした時に、「腹が立っているのですね」と「ご立腹なんですね」と言い換えて相手に伝えたとします。
感情表現としては間違っていないかもしれませんが、相手は「むかつく」という言葉が一番しっくりくる言葉なので「むかつく」という表現なのです。
これを変に言い換えてしまうと、ちゃんと聴いてもらえていないと思うかもしれません。
相手への返答はなるべく「相手の使った言葉」で返答するのが良いとされています。

カナダのウエスタン・オンタリオ大学のマックス・ウィールマン博士が101人を対象に15分間のインタビューでおこなった調査によると、コミュニケーションスキルの高かった学生ほど、相手の言葉をオウム返しで返していることが多いことがわかりました。

まずは話の中で出た言葉で感情をオウム返ししてみましょう。
話しが途切れるどころか話が止まらなくなるでしょう。
大事なのは、相手の話に興味をもって共感できれば、自然にできるようになります。

⑤いたわり、ねぎらい、

相手に対し感じたことや考えたことを相手の気持ちに寄り添いながら、受容的な雰囲気で伝えることを言います。
「大変だったんですね」「とても、辛いのですね」など、自分が感じていることを相談者に伝える事は、相手をそのまま受け止めることに比べて、より積極的になるため相手への「批判」や「評価」や「決めつけ」につながってしまう危険を伴うので細心の注意が必要です。

しかし、相手に対する自分の想いを適切に伝えていく事は、相手との関係を育む上でとても大切なことと言えるでしょう。
ここで、大事なのは話をあまり聞けていないのに、上辺だけのいたわりやねぎらいはしないようにすることです。

そのためには、相手の話に十分耳を傾け、「私はあなたの話に興味を持って聞いています」という態度が伝わるようにしておくことです。
相手に対して肯定的な関心を示し共感的に理解したときに「いたわり」や「ねぎらい」が効果を持つことになります。

⑥質問

質問はあなたの興味関心でするのではなく、あくまで相手のために必要な情報収集のためのものです。

質問の種類には大きく分けて2つあります。

  • クローズドクエスチョン
  • オープンクエスチョン

クローズドクエスチョン(閉ざされた質問)

「はい」「いいえ」で答えられる質問です。
あまり考えないでも答えが出るので相手も答えやすいです。
ただ相手の核心に迫ることで、相手の意志を確認できます。
「今週中にやりますか?」=「はい」が答えることによって、相手にとっては「自己宣言」したこととなり前向きの気持ちになれます。

普段の会話ではオープンクエスチョンを使っている事が多いです。

オープンクエスチョン(開かれた質問)

基本的に「はい」「いいえ」で答えられない質問です。

5W2Hで始まる質問が中心になったりします。

  • 誰が(who)しますか
  • 何を(what)しますか
  • いつまでに(when)しますか
  • どこで(where)しますか
  • なぜ(why)それをしますか
  • どのように(how)しますか
  • どのくらい(how many)しますか

オープンクエスチョンには注意があります。
なぜ(why)という質問は、極力しないでください。
相手を追い詰めたり、相手が言い訳を始めたりして正確な答えを引き出すのが難しいとされています。
会話が続かなくなってしまえば元も子もないですよね。

質問をうまく使うコツ

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質問をうまく使うことで相手を動かすことができる

上司が部下にしてほしいことがある場合に利用した心理術があります。
「確認法」と呼ばれる手法で、相手の心を動かすテクニックです。

相手に何かを命じたい場合は、「命令」ではなく「確認」に変えてみるです。

たとえば、「あの報告書、明日までに仕上げろよ」と命じたいのなら、「あの報告書、明日までに仕上げれそう?」と確認する質問に変えてみましょう。

こうして言葉の枠組みを変えるだけで、柔らかい印象になり、相手は説得されやすくなります。
つまり質問の形にすることで、選択権は自分にあるように感じられ、押し付けられている事実を隠すことができます。
ただし、あまりしつこく確認を繰り返すと、うっとうしいと思われるので注意しましょう。

「命令」から「確認」にしてみる

×命令「早く報告書を仕上げてくれ」
○確認「そうそう、あの報告書、仕上げてくれた?」

×命令「今度の日曜日は休日出勤だぞ」
○確認「今度の日曜日出勤できるかな?」

×命令「謝ってこい!」
○確認「謝りに行ったほうがいいんじゃないか?」

命令から確認の質問にするだけで印象が柔らかくなります。
また、上司から部下だけでなく、親から子どもに対しても有効なテクニックです。
命令だけでなく確認の質問を使えば、うまくコミュニケーションできますので一度試してみてください。

質問には名前を入れてみましょう

わたしたちは自分の名前には思い入れがあります。
だから、人に質問するときには、なるべく相手の名前を入れて呼びかけてみましょう。
気持ちのいい質問のできる人や、頼みごとのうまい人は、自然な形で相手の名前を入れています。

飲み屋や美容院などで、お店の人があなたの名前を呼んでくれると嬉しいものです。
常連や上客として認められたような気分になります。

また、会社でも、上司から「オイ、これやっといてくれか」と頼まれるより、「○○さん、これやっといてくれるか」と名前を呼ばれたほうが、任してもらえる感じがします。

心理学では、こうした心理を「社会的報酬」といっています。
相手の名前を呼ぶことは「あなたの存在を認めていますよ」「あなたの価値を認めていますよ」という報酬(プレゼント)行為になるのです。

南メソジスト大学のダニエル・ハワード博士は、名前の効果について、実験の報告をしています。

学生を実験参加者にして、学生たち全員に自己紹介をしてもらい、その後話があるからと個別に部屋に呼び出し、3つの条件で会話を行いました。

①名前を呼ぶ
②名前を呼ぼうとするものの「すまない、名前を忘れてしまった。もう一度教えてもらえるかい?」と聞く
③名前をいっさい呼ばない

そしてハワード博士の持っているクッキーを買うかどうかを尋ねました。

実験結果は、①では90%、②では60%、③では50%の学生がクッキーを購入しました。
つまり、名前を呼ばれることで「社会的報酬」の効果により、心と財布のひももゆるんでしまうということです。

仕事や家庭でも、名前を呼んで話をしてみると関係が良くなることもありますので、よかったら試してくださいね。

⑦意見を言う場合

I(アイ)メッセージを使いましょう。

Iメッセージとは私を主語にして相手に伝える事で「断定」や「決めつけ」にならないし、スムーズなコミュニケーションになりやすいのです。
「私は今の話を聞いて~と理解したのですが合っていますでしょうか」
「私はこう思うけど~」など、
こちらの感想なので、相手がすんなり受け入れやすい言葉になります。
会話の中で、「この人はきっと、こうに違いない」と思ったとしても、「あなたは今○○な気持ちなのかな~なんて、私は感じました。」というとやわらかい感じの言い方になり、相手にすんなり受け入れてもらいやすいくなります。

まとめ

私はこれらの方法を使うことでコミュニケーションがうまくなりました。
学校や仕事、プライベートでも役に立ちます。
もし、コミュニケーションのことで悩んでるのなら試してみませんか。

参考文献
「一瞬で人を操る心理法則」