会話がかみ合わなくて悩んでいる方へ五感の「優位感覚」を知ればうまくいきます!

pcnote心理学

あなたは家族、友人、会社の上司や同僚などと会話していて、話が伝わらない、または相手が何を伝えたいのかわからないということありませんか?

なぜこのようなことがおこるのかというと感覚が違うと考えられます。

人は優位感覚があります。
この感覚の違いがコミュニケーションエラー原因の一つと考えられます。

優位感覚について

優位感覚とは五感の中でどれが優先して使っているのかです。

  • 視覚
  • 聴覚
  • 触覚
  • 嗅覚
  • 味覚

五感は上記の5つの感覚のことを言います。
また触覚、嗅覚、味覚は「体感覚」とまとめられることが多いです。

私たちはそれぞれ五感の中でも、特に優先して使っている「優位感覚」というものを持っています。
例えば、私たちには利き手があるように、五感の中でも特に得意な感覚があるのです。

それぞれの優位感覚の特徴って?

五感の視覚、聴覚、体感覚は大きく分けるとこんな違いがあります。

優位感覚が視覚の特徴

呼吸・・・胸の上部で浅めに行う

姿勢・・・真っ直ぐ背筋を伸ばし、頭と肩が上向き

話し方・・・比較的早口でやや高い声
      話の展開が早い

話の聞き方・・・聞くために見る

使う言葉・・・イメージに関することが多い

使う言葉例「未来が明るいね」「話が見えてきた」「イメージしやすい」

見るという「視覚」に関する言葉を用いやすいです。

優位感覚が聴覚の特徴

呼吸・・・胸全体で行う

姿勢・・・電話をかけるような姿勢
     頭が横に傾く

話し方・・・一定したペースで理論的

話の聞き方・・・聞くために耳を傾ける

使う言葉・・・音や言葉に関することや理論

使う言葉例「響きがいいね」「聞き入れたくない」「良いハーモニーだ」

聞く、リズム、テンポといった「聴覚」に関する言葉を用いやすいです。

優位感覚が体感覚の特徴

呼吸・・・腹部でゆっくり行う

姿勢・・・背筋が曲がって、頭と肩が下向きになりやすい

話し方・・・身振り手振りが多く、感情や行動をゆっくり話す

話の聞き方・・・見るよりも何かに触ることが多い

使う言葉・・・手ごたえや感触など、感覚的な言葉

使う言葉例「感じがいい」「手ごたえがある」「感触が良い」

感覚的な気持ちなど「体感覚」に関する言葉を用いやすいです。

参考記事
VAKモデルで心に刺さる言葉を作る!NPL心理学を表現や営業に活用しよう

あなたはどの感覚が強い?

例えば、服を買うとき何を最優先しますか?

服の色がキレイ?見た目が美しい?        ・・・視覚優位

服のブランドは?評判はどうか?         ・・・聴覚優位

生地の肌触りは良いか?生地はしっかりしているか?・・・体感覚優位

優位感覚は「1つだけ」とは限りません。
視覚と体感覚を使っているとか聴覚と体感覚を使っているなど1つだけ使ってるとは限りません。
僕で言うと、視覚が60%、体感覚が30%、聴覚が10%の割合です。

また時と場合によって優位感覚は変わることがあります。
例えばプライベートでは体感覚が優位だけど、仕事では視覚が優位になる。
きっとあなたにもこうした使い分けがあるでしょう。

自分と相手の優位感覚を知ると・・・

あなたの優位感覚は何でしょうか?
あの人の優位感覚はどれなのか?

自分の優位感覚を知ることは大切ですが、相手の優位感覚がわからないと話がかみ合わないままです。
相手の優位感覚が分かれば、相手に合わせた感覚で会話すれば会話がスムーズにいきますね。
相手に興味、関心をもってください。
良い関係性を持ちたい人であればあるほど大事なことです。

例えば、仕事で取引先のお客さまの優位感覚が視覚優位だとします。
このとき、資料、映像、スライドなどを一切使わずに言葉と感覚だけで打ち合わせをしたとしたら・・・どうなるでしょう?

「資料か何か見えるものもらえないですか?」
と言われると想像できますね。

また、優位感覚が聴覚優位の相手なら、論理的な説明や根拠、その背景や評判などが必要でしょう。
体感覚優位の相手なら、実際に試してみるとか、体験させるとか、感覚を伝えることが必要となるでしょう。

相手の優位感覚にさえ一致させれば、会話がスムーズになり、伝えたいことがスーッと伝わるようになります。

優位感覚を使うのに注意してほしいこと

優位感覚はタイプ診断と違います。
例えば、血液型とかそうですね。
一般的に「A型は几帳面だ」とか「O型はおおらかだ」
このようなタイプを決めるものではありません。

というものの、○○感覚には「○○な言葉を使うと有効」とかは実際にあります。
ただ、あくまでそれは「一側面」であって、人を「一生ずっとそのまま」みたいな固定するのではないのです。
人は、常に変わり成長し続ける生き物です。
優位感覚で人を決めつけることがではないようにお願いします。